エゾジカ Yezo-sika deer


角が立派なオスが群れに君臨

北海道に生息するニホンジカの亜種です。頭胴長140 – 190 cm、尾長約13 cm、体重は雄で90 – 140 kg、雌で70 – 100 kg[2]。最も重いもので170 kgから200kgに達する個体もいます。ニホンジカの亜種の中で一番大きいエゾジカは、寒冷地に行くほど体が大きくなるという「ベルクマンの法則」に従っています。エゾジカも体を大きくすることで体重に対する体表面積を小さくして、放熱しづらくしています。

一夫多妻制であり、最も権力を持つ雄はハレムブルと呼ばれ、縄張りの中にハーレムを作り生活します。雄の頂点を決める重要な要素が、角の形や大きさです。角は年一回(4・5月頃)生え代わりますが、発情期の秋には立派な角へと成長し、雄同士の争いが活発になります。あぶれた雄は単独で、もしくは緩い群れを形成し、生活することになります。

雄のエゾジカの立派な角

参考文献

『モユク・カムイ No.74』旭川市旭山動物園(2009年9月30日) 2024年9月16日閲覧

小泉 透 (1986)「北海道東部におけるニホンジカの狩猟管理」哺乳類科学第53号:43−46 2024年9月16日閲覧

北海道新聞 | ハーレムの決め手は形と大きさ エゾシカの角<旭山動物園わくわく日記> | (2017年1月9日) 2024年9月16日閲覧


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