メラニン過多で黄色がなくなることも
体長10 – 14cm。ジャワからアラビア半島までのインド洋北部に生息するクマノミの仲間です。他のクマノミと同様、通常はイソギンチャクと共生しており、イソギンチャクの刺す触手の影響を受けません。黒色に白い帯状の線が入り、鼻、尾びれが黄色ですが、メラニン過多により黄色がないバリエーションもあります。
カクレクマノミの仲間の中でも穏やかな魚ですが、成体になると縄張り意識を持つようになります。カクレクマノミの仲間は「上下に揺れる」泳ぎをするので、鑑賞魚として魅力的な存在です。
英名はオランダの博物コレクターオランダの薬剤師、博物コレクターであるアルベルトゥス・セバ(Albertus Seba 1965 – 1736)の名を冠しています。セバは動植物・鉱物などの博物標本を収集し、晩年には精密な版画による動物図鑑「Thesaurus(宝物)」 を出版しました。その書は百科事典の先駆けとし後世に影響を与えています。そんなセバに敬意を表して命名された動物は他に、「アフリカニシキヘビ Python sebae」、「センネンダイ Lutjanus sebae」などがあります。
参考文献
at Phuket アットプーケット | アンダマン海の生物たち | セバエアネモネフィッシュ | (2021年11月17日) 2024年8月3日閲覧
Sebae. Sea & Reef Aquaculture. 2024年8月3日閲覧
Dearborn, JJ. (2013, January 17). Albertus Seba’s Cabinet of Wonder and Awe. Biodiversity Heritage Library. 2024年8月3日閲覧
Red Ibis, Eudocimus ruber. Google Arts & Culture 2024年8月18日閲覧