Amphiprion clarkii (Bennett, 1830)
クマノミの社会構造
雄は最大10 cm、雌は最大15 cm程に成長します。インド洋から西太平洋の熱帯海域に広く分布します。成魚はラグーンやサンゴ礁外縁の傾斜面に生息しています。英名や種小名にあるClark とは、イギリスの魚類学者JW Bennettが新種として報告する時に、図版を製作した銅版彫師であるJohn Clarkへ献名したものです。
クマノミは生まれてきたときは1個の生殖腺で卵子・精子の両方を作ることができる「両性生殖腺」というものを持っていて、オスでもメスでもありません。同じイソギンチャクに住む個体の中で、もっとも大きいものがメス、次に大きいものがオスになるのです。メスが死んでしまうと今度は2番目に大きなオスがメスになります。そうやってグループ内で常に1組のペアを作りながら子孫を残していくのです。このような生態はより多くの子孫を残すために進化したものだと考えられます。クマノミ類は遊泳力が弱く、他のイソギンチャクを移動することは難しいので、下位のクマノミは同じグループの中で上位に繰り上がるチャンスを待つしかありません。
参考文献
“Amphiprion clarkii (Bennett, 1830) Yellowtail clownfish” FishBase. 2025年2月1日閲覧
Rhelixa | エピゲノムによる魚類の性転換制御 ~生殖にかかわるエピジェネティクス~ | (2020年7月3日) 2025年2月1日閲覧
サンシャイン水族館 | いきふぉめ〜しょん | 性転換をするって本当!?クマノミってどんな生き物? | (2021年4月23日) 2025年2月1日閲覧
岩田 惠理 「性転換する海洋生物─性という戦略」オーシャンニューズレター第567号 (2024年3月20日発行), 笹川平和財団 2025年2月1日閲覧
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