Naso unicornis (Forsskål, 1775)
ツノは何のためにあるの?
体長50cm。インド太平洋の熱帯域に分布しており、サンゴ礁や岩礁などに生息します。日本では黒潮に乗って北上し南日本で見ることができます。頭頂部の突起が特徴で和名や英名の由来となっています。体色はは灰色で目の周りは黄色で、尾ビレの付け根に棘がありその周りは水色です。
さて、特徴的なツノですが、幼魚の頃にはなく、成長するに従い伸びてきます。しかしこのツノが何のためにあるのかわかっておりません。一説によると求愛時のディスプレイの役割があるそうです。オスがメスへのアピールのためにツノの色とツノを強調するために急激に体の色を変えるのです。それは主に夜間行われ、昼間も時折見られるそうです。
ツノは攻撃や防御のために使われることはないようです。その代わりに尾ビレの付け根に2本の棘を持っており、それを武器として捕食者からの防御と、餌場をめぐる競争相手を追い払うことができるのです。ハワイではテングハギの仲間をカラ(kala)と呼んでおり、その意味は「ざらざら」で皮のことを指していると考えられます。古代より食用魚として、またその丈夫な皮がドラムヘッドに使われていたそうです。


参考文献
Spencer, Erin (2023, June 27) “The Unique Unicornfish” Ocean Conservancy. 2025年2月16日閲覧
“Unicorn Tang” Waikiki Aquarium. 2025年2月16日閲覧
荒井 寛, 佐藤 哲 (2008)「特異な突起と急激な色彩変化:テングハギ類は角を信号として使う」Ichthyological Research 54 巻 1 号, pp49 – 54. 2025年2月16日閲覧
“Whitemargin Unicornfish: The Fish With a Horn” Articles & Guides, Scuba. (2024, January 25) 2025年2月16日閲覧