長い尾はマフラーにもなります

体長75 – 150cm、尾長約100cm。毛は長く冬場は毛の長さが5 – 10cmにもなります。ヒマラヤ山脈やアルタイ山脈など、中央アジアの山岳地帯に分布、高いところで標高4,000m以上にもなる、険しい断崖や岩場などに生息しています。

尾長はネコ科の動物の中でいちばん長く、岩場などの不安定な場所でバランスをとるのに役立ちます。また冬場には休憩時に尾を首に巻きつけ口で咥えている姿を見かけますが、これは寒さを凌ぐためです。

推定個体数は約3,400頭と減少の一途を辿っており、IUCNのレッドリストで絶滅危惧種(VU)に指定されています。

さてヒョウと名前がつくユキヒョウですが、系統的にはヒョウではなく、ネコ科の動物の中でトラが最も近縁であることがわかっています。約390万年前にトラと分岐し、トラは森林で、ユキヒョウは山岳で、それぞれ進化していったと考えられます。

遠くを見つめるユキヒョウ

参考文献

RUSSIA BEYOND | ユキヒョウはなぜ自分の尾を歯で噛んでいるのか・・・?世界でもっとも高地に住むネコ科の動物についての様々な事実 | エレオノーラ・ゴールドマン | (2021年12月17日) 2024年6月23日閲覧

IUCN 2024. The IUCN Red List of Threatened Species.  Snow Leopard. 2024年6月23日閲覧

Tigers evolved with snow leopards, gene study reveals. Matt Walker. Earth news. BBC NEWS. (2010年2月12日) 2024年6月23日閲覧


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