江戸前天ぷらで意外に美味?
全長約18cm。西太平洋やハワイ諸島を除く中太平洋の岩礁域やサンゴ礁域に生息しています。日本では相模湾以南で見られます。
体側の後方が黄色で、前方には3本の黒色帯があり、それが簾のような見えることから和名がつけられました。成魚はペアでいることが多く、藻類やプランクトン、底生小動物などを餌にします。
チョウチョウウオ科チョウチョウウオ属には87種います。チョウチョウウオの仲間は全て体色を黄・白・黒を基調としており、模様が異なっています。よく似た種としてサドルバック・バタフライフィッシュ、ヒメフウライチョウチョウウオなどがいますが、本種は同じ科の他の種に比べ飼いやすいと言われています。
さてチョウチョウウオの仲間は何故目立つ体色をしているのでしょう。それはチョウチョウウオが棲む環境にあります。カラフルな海藻、カイメンや、サンゴのなかまなど、色とりどりの生物がたくさんいる環境では、周りに溶け込む保護色やカムフラージュの効果があると考えられます。
バリエーション豊かなチョウチョウウオは熱帯魚として水族館の花形ですが、意外なことに江戸時代では天ぷらなどにして食していたそうです。見た目と違いとても美味しいそうです。
参考文献
WEB魚図鑑 | スダレチョウチョウウオ 2024年8月4日閲覧
McGrouther, Mark. (2021, February 26) Butterflyfish. Australian Museum. 2024年8月4日閲覧
Genus: Chaetodon. FishBase. 2024年8月4日閲覧
東京ズーネット | ニュース | きれいな色は何のため? | (2009年10月9日) 2024年8月4日閲覧
シャンシャイン水族館 | いきふぉめ〜しょん | チョウチョウウオってどんな生き物?「サンシャイン水族館 いきもの研究室」でチョウチョウウオについて深掘りしよう! | (2022年9月8日) 2024年8月4日閲覧