Diplodus vulgaris (E. Geoffroy, 1817)
地中海の重要な海洋資源
体長45cm。黒海、地中海、大西洋東部に広く分布します。白銀色の体色にエラ付近とと尾びれ近くに2本の黒色帯が横に入り、背中側には不明瞭な金色の縦線が複数入ります。幼魚の頃は動物性プランクトンを食べ、成魚となると甲殻類や軟体動物、多毛動物、ウニなどの底生無脊椎動物を捕食します。和名はアフリカチヌですが、英名そのままで呼ばれることも多いです。
地中海沿岸のヨーロッパの国々にとって重要な海洋資源であり、養殖されることもあります。特にポルトガル南部では主にartisanal fleet(職人艦隊)と呼ばれる長船に乗る漁師よって多く漁獲されています。
重要な資源の同種は研究の対象となります。研究者は生態を調べるために地元の漁師に報酬を支払い、捕獲した幼魚にタグを付けてもらい放流するのですが、タグが付いた成魚が捕獲されたとう漁師からの報告は稀だそうです。その理由は、多くが成魚に達する前に獲られていて、15cmに達していない個体を獲ることは違法だからです。

参考文献
“Diplodus vulgaris” Animalia 2025年2月2日閲覧
“Common two-banded seabream” Fishpedia 2025年2月2日閲覧
WEB魚図鑑 | アフリカチヌ 2025年2月2日
David Abecasis, Luís Bentes, Karim Erzini, “Home range, residency and movements of Diplodus sargus and Diplodus vulgaris in a coastal lagoon: Connectivity between nursery and adult habitats”, Estuarine, Coastal and Shelf Science, Volume 85, Issue 4, 2009, Pages 525-529. 2025年2月2日閲覧