偽物に注意!熱帯魚の掃除屋さん
体長12cm。細長く、前方から後方にかけて黄色から青色のグラデーションの体色に黒い縦縞が1本入ります。インド〜西太平洋の熱帯・亜熱帯の海に分布します。
アクアリウムの世界では「掃除魚(クリーナーフィッシュ)」として有名で、自分より大きな魚の体表についた寄生虫を食べてくれます。まず、ホンソメワケベラは自らが掃除魚だとアピールするために尾びれをピョコッピョコッと動かす独特の泳ぎ方をします。そうすると掃除してもらいたい大型魚が集まってくるのです。大きなハタなどは口を開けて待っています。そしてホンソメワケベラは口の中に入り、鰓や口内についた寄生虫や体表の粘液を食べるのです。
ところでホンソメワケベラと姿が似ていて、泳ぎ方もそっくりな魚がいます。その名は「ニセクロスジギンポ」で掃除魚と偽り、他の魚のヒレを食いちぎったり、卵を食べたりします。ホンソメワケベラにとっては営業妨害ですね。
参考文献
東京アクアガーデン | お魚図鑑 | ホンソメワケベラ 2024年12月15日閲覧
東京ズーネット | ニュース | 「掃除屋さん」と見せかけて……擬態で身を守るニセクロスジギンポ | (2018年12月28日) 2024年12月15日閲覧
国立科学博物館 | 研究と標本・資料 | さかなの床屋さん 2024年12月15日閲覧