Chrysiptera hemicyanea (Weber, 1913)
くっきり塗り分けた青と黄
体長7cm。東インド洋、西太平洋の熱帯域に分布しています。背中は青く腹部は黄色と、鮮やかなコントラストで観賞魚としても人気のスズメダイです。青と黄の配色はソラスズメダイ、レモンスズメダイ、ゴールドベリーダムゼルなどいくつかいますが、ロイヤルダムセルは色の境界が斜めではっきりしているのが特徴です。
本種はミドリイシ科のサンゴと密接な関係にあります。サンゴのポリプやサンゴに生える海藻は餌となり、枝分かれしているので隠れ場所や巣としても大事な存在です。
このようにスズメダイとサンゴは密接な関係にありますが、相性があるようです。例えばルリスズメダイは細い枝のサンゴ、ソラスズメダイは塊状サンゴが多く生息する場所を好みます。スズメダイは同科のクマノミたちと一緒に、好みのサンゴの街で暮らし、常夏の海を彩る存在です。

参考文献
Think the Earth | スズメダイの「サンゴ農園」がカリブの海を危うくする? | 中川 真琴 (2020年6月4日) 2025年4月13日閲覧
“Chrysiptera hemicyanea (Weber, 1913) Azure demoiselle” Fishbase. 2025年4月13日閲覧
南国 Diving World | 魚図鑑 | ロイヤルデムワーゼル 2025年4月13日閲覧
名波 敦 (2026年5月)「サンゴと魚の関係をさぐる~スズメダイのはなし~」おきなわのいまいゆ Vol. 5, 沖縄県水産海洋技術センター 2025年4月13日閲覧