チンパンジー Chimpanzee


笑いさえもする人間に近しい存在

頭胴長(体長)オス85cm、メス77.5cm、体重オス40 – 60kg、メス32 – 47kg。アフリカ西部から中央部にかけて分布します。ヒト科ヒト族の動物で、ボノボと並び人間に最も近い種であり、487万年前±23万年にチンパンジー亜族とヒト亜族が分岐したと考えられています。

人間に近い習性として、道具を使うことが挙げられます。アリ塚に木の棒を差し込み捕食したり、石や倒木を使って堅い果実の殻を割ったり、様々な用途で道具を用います。また「笑う」ことも知られています。くすぐったり、追いかけ合ったりして笑い声を出します。言葉は話しませんが、しぐさや声、顔の表情などで、おたがいの意思を伝えあい行動していると考えられます。

知能が非常発達していることとに加え、道具を使うことで、飼育下のチンパンジーは度々脱走事件を引き起こしています。それらは計画的で日頃から飼育者の行動を観察していてタイミングを見計らっていたと考えられます。成獣のオスは、他の群れのチンパンジーを襲って殺すことがあるほど獰猛で攻撃的な一面を持っているので、猛獣と認識した上での飼育管理が必要です。

道具を使うチンパンジー

参考文献

『全ゲノム配列を用いてヒトの進化を再構築』独立行政法人 産業技術総合研究所 (2013年1月15日) 2024年7月28日閲覧

東海テレビ | 鍵を開ける動作覚えて“自ら解錠”…愛知でもかつて起きた『チンパンジー脱走』1匹が小学生にケガ負わせる| (2023年10月17日) 2024年7月28日閲覧

AFP BB News | チンパンジーの暴力性は「生まれつき」、従来説を否定 研究 | (2014年9月18日) 2024年7月28日閲覧

東京ズーネット | ニュース | チンパンジーの笑顔 | (2024年3月15日) 2024年7月28日閲覧


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