1億頭いるのに絶滅危惧種?
体長240 – 300cm、尾長60 – 100cm、肩高150 – 190cm、体重700 – 1200kg。ネパール、インド(ベンガル、アッサム地方)、ミャンマーなどの大きな川や沼の近くに生息します。家畜をスイギュウ、野生種をアジアスイギュウと区別して呼ぶのが一般的です。アフリカに棲むアフリカスイギュウとは遠い親戚で交雑することはありません。
牛の仲間では最大種でアジア各地では古くから飼育され、家畜化されています。農耕や運搬用に、肉、乳は食用、ツノは工芸品、皮革は丈夫で靴やバッグなどに、糞さえも燃料としての利用価値があります。
家畜の歴史が長く、分布も広いため、野生種さえも純粋な野生種であるか、再野生化した家畜であるのかわかりません。スイギュウ自体は1億頭以上存在しますが、絶滅危惧種に指定されているのはそのためです。
2003年のICZN(動物命名法国際審議会)で学名を、野生種はアジアスイギュウBubalus arnee、家畜種はスイギュウBubalus bubalisに分けられました。
参考文献
ナショナルジオグラフィック | 動物大図鑑 | スイギュウ | (2014年12月1日) 2024年8月4日閲覧
前田 芳實『アジアおよび西南日本の家畜遺伝資源 ―保存と評価―』熱帯農業研究 1(1)2008 2024年8月4日閲覧
愛媛県立とべ動物園 | 動物図鑑 | アジアスイギュウ | (2014年1月) 2024年8月4日閲覧
エコファミリーしんぶんWEB | みんなの環境 | レッドリストの動物たち「アジアスイギュウ」 | (2017年1月20日) 2024年8月4日閲覧