Stephanolepis cirrhifer (Temminck & Schlegel, 1850)
体色でわかるカワハギの心理状態
体長は最大で30cm。北海道から九州にかけての日本列島沿岸水域、その他、台湾や東シナ海にも分布します。カワハギ科魚類は伊豆・小笠原諸島に多数生息しており、漁獲海域となっています。
食性は雑食で、海藻やゴカイ類、フジツボ類、甲殻類、貝類など何でもよく食べます。エチゼンクラゲにとっては天敵の存在で、集団で突きながらついばみ、最終的にはバラバラにされてしまいます。
またカワハギは体色変化の激しい魚としても知られています。平時は白っぽいのですが、釣り上げた時は恐怖状態になり真っ黒になります。また怒っている時や他者に対して優位な状態にある時は模様がくっきりと浮き出ます。このように心理状態や社会的地位で色や模様が変わる特性を持っています。
食用魚として広く流通するカワハギはクセのない白身魚であらゆる料理で食されます。丈夫な皮を持っていますので、名前のとおり皮を剥いで料理します。特に肝が美味しく晩秋の頃が旬です。

参考文献
東京都島しょ農林水産総合センター | 東京おさかな図鑑 | カワハギ 2025年4月20日閲覧
カネイシ | ブログ | カワハギとエチゼンクラゲ | (2009年11月6日) 2025年4月20日閲覧
川越カワハギ研究所 | 「カワハギの脳科学」 釣り人のためのカワハギ解剖学④ 最終回 | (2024年11月6日) 2025年4月20日閲覧
友利 友利, 階 久雄, 橋本 芳郎, 「カワハギおよびアミメハギの体色変化」日本水産学会誌 24 (6-7), 389-393, 1958 2025年4月20日閲覧
豊洲MEKIKI.JP | 料理レシピ | 晩秋のカワハギ 肝が充実してきています !! | (2021年10月21日) 2025年4月20日閲覧