旗を高く掲げる熱帯魚

体長20cm。西太平洋のサンゴ礁域に生息するチョウチョウウオの仲間です。大きな黒白の縞模様があることと、11〜12棘の背ビレのうち第4棘が長く上に伸びて旗を立てるような姿であることが和名の由来です。近縁種のオニハタタテダイはよく似ていますが、胸ビレを通る黒い帯が長く伸びた白い背ビレの後ろになるのがオニハタタテダイ、黒い帯が白い背ビレの前になるのがシマハタタテダイです。

本種を含むチョウチョウウオの仲間やスズメダイ、クマノミなどは日本では死滅回遊魚として観測されます。死滅回遊魚とは黒潮に乗って伊豆半島や三浦半島などの温帯域に流れついてしまった熱帯魚のことです。水温が下がるとほとんどが子孫を残すこともなく死んでしまうそうです。

シマハタタテダイは背ビレの第4棘が長く伸びます

参考文献

WEB魚図鑑 | シマハタタテダイ 2024年12月7日閲覧

SEA EGG DIVERS 写真館 | オニハタタテダイ 2024年12月7日閲覧

ダイバーのための海水魚図鑑 | シマハタタテダイ 2024年12月7日閲覧

近畿地方環境事務所 | アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区] | 死滅回遊魚という悲しい【動物】| (2013年9月11日) 2024年12月7日閲覧

横須賀市自然・人文博物館 | 学芸員自然と歴史のたより「死滅回遊魚」| (2019年8月4日) 2024年12月7日閲覧


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