Thalassoma duperrey (Quoy & Gaimard, 1824)
ハワイを代表するベラの仲間
体長20 – 30cmになるベラ科の一種です。ハワイ諸島とジョンストン環礁のみに分布しており、浅いサンゴ礁域や岩礁域に生息しています。
青緑色の体色に首部に橙色の横縞が入ります。ベラ科の仲間と同様に胸ビレを上下に羽ばたかせる独特な動きで泳ぎます。また、メスで生まれて成長の過程でオスに性転換することが知られています。オスになった個体は橙色の帯の後ろに白色帯が入ります。
ベラ科の魚はハワイの海域で最も一般的なサンゴ礁魚の1つです。43種類の種が報告されており、そのうち13種はハワイでのみ見られる固有種です。特に本種はハワイのサンゴ礁で最もよく見られる種であり、食用にもされています。現地では「Hīnālea Lauwili」と呼ばれ、その意味は「ハナウマ湾のウィルウィルの木の葉」です。ハワイ固有のマメ科の木「ウィルウィル」の橙色の花などの色彩が似ていることが由来と考えられます。実はハワイ名がウィルウィル由来の魚が他に2種いて、どちらもチョウチョウウオ科の魚です。「Millet butterflyfish(Chaetodon miliaris)」はハワイ固有種で現地名が「lauwiliwili(ウィルウィルの木の葉)」で、「フエヤッコダイ(Forcipiger flavissimus)」は「lauwiliwili nukunuku ʻoiʻoi(口が鋭いウィリウィリの葉)」と呼ばれています。

参考文献
かぎけんWEB | サドル・ラス(Saddle Wrasse) 2025年2月2日閲覧
“Saddle Wrasse” Animal Guide, Waikiki Aquarium 2025年2月2日閲覧
“Hīnālea lauwili – Saddle Wrasse” University of Hawai‘i Sea Grant College Program 2025年2月2日閲覧
Studio Elepaio | ウィリウィリ | (2017年6月16日) 2025年2月2日閲覧