Acanthurus dussumieri (Valenciennes, 1835)
ニセモノ扱いの不遇なニザダイ
体長40cm。熱帯および亜熱帯のインド洋と西太平洋に広く分布しています。日本では本州、茨城県以南の太平洋岸や琉球列島、小笠原諸島などに生息します。
目の周り、背鰭や臀鰭は黄色、尾鰭は青く暗色班があります。尾鰭の付け根に棘があり、その周りは白くなっています。「ニセ」と名付けられたのは同じニザダイ科のカンランハギに容姿が似ているからです。擬態しているわけではないので、ニセモノ扱いは何とも不遇な気がします。カンランハギは目の後ろに暗色斑点とエラの後ろに黄色の帯が入ることで違いが分かります。ちなみにニセカンランハギの英名のペンシルとは鉛筆でなぞったような細い縞模様に由来しています。また種小名のdussumieri とはタイプ標本を収集したフランスの探検家Jean-Jacques Dussumierに敬意を表して命名されました。Dussumier由来の学名は数多く、ニシン目のギンイワシ属(Dussumieria)は属名にもなっています。

参考文献
WEB魚図鑑 | ニセカンランハギ 2025年2月16日閲覧
Mallender, Simon (2014, May 13) “Pencilled Surgeonfish” Diveplanit Travel. 2025年2月16日閲覧
“Pencil Surgeonfish, Acanthurus dussumieri Valenciennes 1835″ Fishes of Australia. 2025年2月16日閲覧
畑 晴陵, 本村 浩之 (2020)「ニシン目の Dussumieriidae に適用すべき和名の検討」鹿児島大学総合研究博物館 2025年2月16日閲覧