Opsariichthys platypus (Temminck & Schlegel, 1846)

雑魚とは呼ばせない、繁殖期の美しさ

体長15cm。コイ科の淡水魚で、東アジアの河川に分布します。日本では西日本に自然分布していましたが、現在はこれまで分布していなかった東北地方や四国太平洋側、種子島、徳之島等でも見られるようになり、琵琶湖産アユの放流種苗に混入して各地へ移殖されたと考えられています。

背部は灰青色で腹部は銀白色、体側に淡いピンクの横斑が数本入ります。初夏から夏にかけて繁殖期になるとオスは青緑色と朱色の綺麗な「婚姻色」と呼ばれる体色になり、頭部には「追い星」と呼ばれる(白く硬い突起物)が現れ、各ひれはさらに大きくなり、特に尻びれが大きく伸長します。婚姻色の美しさは「川の宝石」と形容されるほどでメスにアピールするためのものです。「追い星」はライバルのオスと戦うためにあります。相手に体当たりして突起をぶつけ、追い払います。

さてオイカワの学名はかつて「Zacco platypus」でした。この属名「Zacoo 」とはオイカワ属のことで、シーボルトが日本の川魚を紹介した際に日本で小さい魚を総称して雑魚と呼んでいたのを採用したのが由来です。ちなみにオイカワは現在ではハス属に分類され、学名は「Opsariichthys platypus」となり、オイカワは名義上雑魚ではなくなりました。

婚姻色が美しいオイカワ
オスのオイカワ
メスのオイカワ

参考文献

国立環境研究所 | 侵入生物データベース | オイカワ 2025年1月19日閲覧

Hondaの社会貢献活動 | 森に行こうよ! | 繁殖期に変身するオイカワのなぜ?なに? 編 | 奥山 英治 2025年1月19日閲覧

TSURIHACK | オイカワの最大サイズを追い求めて……夏に美しい雑魚(ザコ)を釣り狙う!出るか?18㎝オーバー | 山根 央之 (2024年8月5日) 2025年1月19日閲覧

「シーボルトと三種の雑魚」川に学ぼうかい 第86回 (2019年10月5日) 2025年1月19日閲覧

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 | オイカワ 2025年1月19日閲覧


カテゴリー Category

タグクラウド Tag

Acanthuridae (10) Aqua Park Shinagawa (24) Bovidae (9) Chaetodontidae (10) Cyprinidae (21) Epinephelidae (6) Equidae (6) Haemulidae (6) Inokashira Park Zoo (6) Itabashi Botanical Garden (29) Kawasui Kawasaki Aquarium (8) Labridae (11) Pomacanthidae (7) Pomacentridae (15) Shinagawa Aquarium (17) Sumida Aquarium (34) Sunshine Aquarium (26) Tama Zoological Park (14) Testudinidae (5) Tobu zoo park (44) Tokyo Sea Life Park (71) Ueno zoo (65) しながわ水族館 (16) すみだ水族館 (35) アクアパーク品川 (24) イサキ科 (6) ウシ科 (9) ウマ科 (6) カワスイ 川崎水族館 (8) キンチャクダイ科 (7) コイ科 (21) サンシャイン水族館 (26) スズメダイ科 (15) タカ科 (5) チョウチョウウオ科 (10) ニザダイ科 (10) ハタ科 (6) ベラ科 (11) 井の頭自然文化園 (6) 多摩動物公園 (14) 恩賜上野動物園 (66) 東武動物公園 (43) 板橋区立熱帯環境植物館 (29) 葛西臨海水族園 (72) 金魚 (11)

PAGE TOP