Acanthurus lineatus (Linnaeus, 1758)
縞模様の外科医
最大全長約25cm、鮮やかな青と黄色の横縞が美しく、観賞魚として人気があります。西太平洋からインド洋 にかけての熱帯域に分布し、水深15m以上のサンゴ礁縁、波の強い浅場に群れで生息します。
ニジハギはニザダイ(surgeonfish)科の魚の一種で、ニザダイ科の魚には尾鰭の付け根に棘があります。surgeonfishは外科医の魚という意味で、棘のことを外科医のナイフに例えていると考えられます。ニジハギはさしずめ縞模様の外科医といったところでしょうか。体色は興奮したり攻撃的になったりすると、体色が濃くなり、尾鰭は黒から白に変わります。夜間は、水中でより目立つように、体色が薄くなります。
尾鰭に毒を持ち、シガテラ毒に汚染されていることもあり、日本では食用とされることはほとんどありませんが、東南アジアでは食用として市場に並んでいます。

参考文献
TSURINEWS | サカナ研究所 | 食味の評価分かれる『ニザダイ』英語で「外科医の魚」と呼ばれる訳は? | (2021年8月22日) 2024年7月14日閲覧
Sutton, Alan (2018, April 8) “Lined surgeonfish-facts and photographs” Seaunseen. 2024年12月30日閲覧
“Acanthurus lineatusSpoted box crab(Also: Striped surgeon)” Animal Diversity Web. 2025年5月25日閲覧