ニホンカモシカ Japanese serow


「アオの寒立ち」とは

頭胴長(体長)105 – 112cm、尾長6 – 7cm、肩高68 – 75cm、体重30 – 45kg。日本固有種であり、特別天然記念物に指定されています。低山地から亜高山帯にかけてのブナ、ミズナラなどからなる落葉広葉樹林や混交林などに生息し、低木の葉や芽、小枝、花、実のほか、笹などの草木を食べています。

外敵を避けるために岩場や急傾斜の斜面を好みます。冬季、山中の斜面を数時間身じろぎもせずじっとしている様子は「アオの寒立ち」としても知られています。アオとはニホンカモシカの汗が青いことからマタギの間で呼ばれる名前です。

ニホンカモシカの顔を見ると目の下に別の目のように見える模様があります。これは眼下腺と言って、甘酸っぱい匂いの液を分泌し、機にこすりつけることで縄張りを主張するためにあります。また野生であっても決まった場所に糞をする習性がある行儀の良い動物です。

驚くと立ち止まる習性があるニホンカモシカ

参考文献

美の国あきたネット | 特別天然記念物カモシカについて | (2024年2月7日) 2024年7月14日閲覧

矢口高雄『ニッポン博物誌』山と渓谷社〈ヤマケイ文庫〉、全1巻、2020年7月発行、ISBN 9784635048798

東山動物園 | 動物の仲間たち | ニホンカモシカ 2024年8月17日閲覧


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