Tribolodon hakonensis (Günther, 1877)
体長30cm。コイ科の淡水魚で、ほぼ日本全国に分布していますが、四国の瀬戸内側の一部や琉球列島には生息していません。国外では、南千島、サハリン、アムール川流域と、沿岸州から朝鮮半島東岸までに分布しています。日本産のコイ科の魚として最も生息域が広く、河川の上流域から河口域、湖沼などで見られます。
体型やや細長く側扁しており、体色は全体的に暗色で腹部にかけて銀白色になります。3 – 5月の繁殖期になると雌雄ともに頭から腹部後半にかけて赤い筋が入る婚姻色が見られます。
ウグイは漢字で「鯎」または「石斑魚」と表されます。「石斑魚」は中国での表記と共通しています。ウグイの名前の由来ですが、ウグイの古語はイグイであり、スマートな体型が祭りで幣(ぬさ)をかけるために、立てる神聖な杭「斎杭(いくい)」に似ていることから名付けられたという説が有力です。

参考文献
日本ウグイ協会 | 学ぶ | ウグイの名前の由来・ルーツとは?-3つの説の解説 | 竹本 純 (2022年9月12日) 2025年4月20日閲覧
太田川河川事務所 | 太田川生物誌 | ウグイ 2025年4月20日閲覧
川のさかな情報館 | 日本産淡水魚一覧 | ウグイ属 2025年4月20日閲覧