Microcanthus strigatus (G. Cuvier, 1831)
駕籠を担ぐ魚
体長20cm。東インド・西太平洋の温帯域に分布しており、日本では青森から九州までの沿岸の岩礁域に生息しています。体高が高く、著しく側偏しており、尖った吻先を持ちます。体色は黄淡色で暗色の縦帯が5本、やや斜めに入ります。
カゴカキダイ科Microcanthidaeは4属5種が知られていますが、最近はカゴカキダイ科自体がイスズミ科Kyphosidae内の亜科として分類されていることが多くなっており、将来的になくなる可能性があります。
さて、カゴカキダイの名前の由来ですが、後頭部から背びれ起部にかけて盛り上がっているのが、江戸時代の「駕籠(かご)かき」(駕籠を担ぐ人)の筋肉隆々の肩に似ていることから名付けられたようです。頭部に向かってやや斜めに傾斜した縦帯も駕籠を想起させます。大型ではなく、いわゆる雑魚の部類ですが知る人ぞ知る美味な魚です。

参考文献
高知大学理工学部生物科 学科海洋生物学研究室 | カゴカキダイ | 丸山 悠太 (2018年7月) 2025年4月20日閲覧
ぼうずコンニャクのWEB寿司図鑑 | 寿司図鑑1貫目 | カゴカキダイ握り 2025年4月20日閲覧
海遊館 | ブログ「海遊館日記」 | 上から見ると? | (2024年10月10日) 2025年4月20日閲覧
Marine Life Log | 外道だけど、味は美味!カゴカキダイさん | (2020年12月3日) 2025年4月20日閲覧