1922年に発見された国の天然記念物
体長は約15cmで最大で30cmにもなります。鉄錆色をしていることからその名が付いています。フナ型の体型で各ヒレが長く尾ビレが突出して長いのが特徴です。
1922年に宮城県加美郡魚取沼で発見されると、金魚の原種かと騒がれ、1933年には魚取沼一帯は鉄魚生息地として国の天然記念物に指定されたました。しかし古くからフナと金魚の雑種ではないかと言われており、近年の研究の結果、日本産フナと金魚の雑種であることが分かっています。
魚取沼一帯は天然記念物に指定された為、自然環境下で生まれた個体を捕獲することはできません。その為、鉄魚= 魚取沼のイメージは高まり、現在流通する養殖個体は「魚取沼を起源とする」を売り文句として使っていることがほとんどです。
参考文献
宮城県| 指定文化財〈天然記念物〉魚取沼のテツギョ生息地 2024年7月28日閲覧
国立科学博物館魚類研究室 | 天然記念物の魚たち | テツギョ生息地 | 篠原 現人 2024年7月28日閲覧
冨澤 輝樹, 木島 隆, 二見 邦彦, 高橋 清孝, 岡本 信明『ミトコンドリアDNA および核DNA の解析による魚取沼テツギョの起源』魚類学雑誌 2015年 62巻 1号 p. 51-57 2024年7月28日閲覧