ガチョウは立派な警備員
古代エジプト人が紀元前に雁を飼い慣らして食用や卵や油を取るために家禽(かきん)化したものが起源で、体長は約80 – 90cmです。現在飼養されているガチョウはハイイロガンを原種とするヨーロッパ系種と、サカツラガンを原種とする中国系のシナガチョウに大別されます。シナガチョウ系はクチバシの付け根にコブがあるのが特徴です。
ヨーロッパではガチョウの肉は料理にもよく使われ、フォアグラはガチョウを強制肥育し、その脂肪肝をペーストにしたものです。羽毛は羽根布団やダウンジャケット、バドミントンのシャトル、鵞ペンなどに用いられます。
警戒心が強く、見知らぬ人間や動物を見かけたときは大声で泣き叫び、対象を追いかけ回しクチバシで攻撃することから番犬がわりになることが知られています。人間に飼われた歴史が長いので、世界各国の昔話や伝説、神話に頻繁に主役、脇役として登場します。中でも特にイギリスのマザーグースは有名です。
さて、ガチョウとよく混同されるのがアヒルですが、アヒルはマガモを家禽化したもので、ガチョウに比べ体が小さく、首は短く、クチバシの上にはコブがないので見分けがつきます。
参考文献
畜産ZOO鑑 | 特用畜産 | あったかモコモコ、ガチョウの毛 2024年9月14日閲覧
静岡市立日本平動物園 | でっきぶらし | スポットガイド 9月18日 アヒル・ガチョウ | (2022年12月) 2024年9月14日閲覧
table source | フォアグラやキャビアなど、飲食店が今後提供できなくなるかもしれない18の食材まとめ | (2022年11月18日) 2024年9月14日閲覧
東亜日報 | ガチョウの鳴き声がローマを救った | (2021年11月6日) 2024年9月14日閲覧