Carcharhinus melanopterus (Quoy & Gaimard, 1824)
不気味なサメの目の秘密
体長1.5m、最大で1.8mになる中型のサメで、インド洋アフリカ沿岸部から中央太平洋にかけての熱帯域に分布しています。浅瀬のサンゴ礁に生息するサメとしては最も一般的な種の一つで、水面を切り裂く背ビレがよく見られます。端部が黒くなっている特徴的なヒレはツマグロの名前の由来にもなっています。主に小さな魚、頭足類(イカやタコなど)、カニやロブスターなどの甲殻類を食べますが、獲物を数匹の群れで追い込み、狩りをすることも確認されています。
動物食の魚は目が口のそばにあるので獲物を捕るときに傷つく恐れがあります。魚は瞼はありませんが、メジロザメ科やシュモクザメ科の仲間は瞬膜という目を閉じる装置を持っています。目の下側から持ち上がり、目を覆うことができるのです。ですので彼らは獲物に襲いかかるときに白目を剥いているような状態です。ホオジロザメに至っては目自体を回転させます。このようにサメの目は人間にはない独自の防御機能が備わっていることで、不気味で怖い印象を与えているのかも知れません。


参考文献
“Everything You Need to Know About Blacktip Reef Sharks” bluereef. 2025年3月29日閲覧
松浦 圭一「したたかな魚たち」角川新書 pp.128 – 129