クロサイはサーカスで初来日

南アフリカ、ナミビア、ケニア、タンザニアなど、主にサハラ砂漠以南のアフリカ大陸東側に分布しています。オスは頭胴長(体長)280 – 290cm、尾長60cm、肩高132 – 180cm、メスはこれよりもひとまわり小さくなります。

アフリカのサイ2種クロサイとシロサイはよく似ていますが、地面の草を食べるために口の先が広がっているシロサイとの違い、クロサイは低木の枝や葉が主食です。 そのため、木の枝を引き寄せられるように、口の先が細くなっています。体の大きさはクロサイの方が小さく、オスでもシロサイのメスより小さいのが一般的です。

日本に初めてクロサイがやってきたのは1933年にハーゲンベックサーカスが来日した時だと言われています。その後、1952年に東京都恩賜上野動物園で初めて飼育展示を行いました。ちなみにシロサイが日本で初めて上野動物園で飼育されたのは1966年、インドサイは1958年から多摩動物公園にて飼育が始まっていますので、日本での飼育の歴史はクロサイの方が長いのです。

上野動物園のクロサイ

参考文献

Emslie, R. 2020. Diceros bicornis ssp. bicornisThe IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T39318A45814419.  2024年9月2日閲覧

Kurnit, Jennifer. “Diceros bicornis” KurnitAnimal Diversity Web. 2024年9月2日閲覧

『クロサイ』調査記録集第3号. 広島市安佐動物公園. (1995年5月10日) 2024年9月2日閲覧

半田 直人 ほか (2021年12月2日)「アフリカにおけるクロサイ族の多様性変動と初期放散の要因の解明」 2024年9月2日閲覧


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