Lutjanus sebae (G. Cuvier, 1816)
ウニに守られる幼魚
体長60cm。最大で100cmを超えます。フエダイの仲間で若い個体には3本の赤褐色の帯模様がありますが、成長と共に模様は薄れ、次第に全体が赤くなります。幼魚はマングローブの根の間に隠れています。敵に襲われそうになると、アカオニガゼという直径20cmにもなる大型の赤いウニの棘の間に身を隠します。センネンダイの帯模様の赤褐色は、アカオニガゼの色によく似ていて、カモフラージュとなっているのかもしれません。
センネンダイはインド太平洋の熱帯域に広く分布しており、日本では鹿児島や沖縄などの南西諸島で水揚げされます。とても美味な白身魚ですが、熱帯域の魚であるため、なかなか手に入らないので、それが飛躍して千年に一度しか獲れない「千年鯛」になったと考えられます。英名は成体の威風堂々たる体格に由来しエンペラー(皇帝)と呼ばれ、学名はオランダの博物学者であるアルベルトゥス・セバに敬意を表しています。
参考文献
八面六臂 | 魚 | 天然鮮魚 | センネンダイ 2024年8月3日閲覧
Mazza, G. Lutjanus sebae. MONACO NATURE ENCYCLOPEDIA. 2024年8月3日閲覧
Dearborn, JJ. (2013, January 17). Albertus Seba’s Cabinet of Wonder and Awe. Biodiversity Heritage Library. 2024年8月3日閲覧
Red Ibis, Eudocimus ruber. Google Arts & Culture 2024年8月18日閲覧
四国産棘皮動物図鑑 | アカオニガゼ | (2019年5月22日) 2025年6月2日閲覧