Hippocampus comes (Cantor, 1850)
長い尾を持つタツノオトシゴ
体長15cm 。主に東南アジア諸国の沿岸域のサンゴ礁や藻場に生息しています。観賞魚としても人気があり、ベトナムでは繁殖された個体が輸出されています。体色は固定されておらず、ベージュ、黄色、灰色、黒色、など環境や光の加減、気分によって変化します。また他のタツノオトシゴに比べてとても長い尾部が特徴で、縞模様があり名前の由来になっています。
日中は尾をソフトコーラル等に巻き付けたりして岩の隙間でじっとしていることが多く、夕方から捕食活動を始め動物性プランクトン等を餌にします。繁殖期にはオスとメスが求愛ダンスをして、交尾の相手を探し、オスはさらに体の色を変化させてアピールをします。交尾するとき、メスはオスの雛袋に約2000個もの卵を預け、そこで受精します。10〜12日間後に孵化して幼体が出現します。タツノオトシゴは出産はオスが行うという動物界ではとても珍しい種なのです。

参考文献
“All about tiger tail Seahorse” The Smiling Seahorse, 2020, August 7. 2025年5月4日閲覧