日本最大のワシ
全長約85 – 94cm、翼開長220 – 250cmの大型のワシ類です。全身黒っぽい茶色で、翼の前と尾羽、足の羽毛が白色、クチバシと足が鮮やかな橙黄色で目立ちます。ロシア極東及び日本のオホーツク海周辺に分布しています。越冬のため北海道、まれに本州に飛来します。餌となるのは主にサケやマスなどの魚で、漁師が棄てた魚も食べます。他に小型哺乳類や海鳥も捕食します。
英名はドイツの博物学者ゲオルク・ステラー Georg Wilhelm Stellerにちなんでつけらました。他にもステラーの名を冠した動物は大型の海牛目ステラーカイギュウが有名です。発見からわずか27年で絶滅してしまったジュゴンの仲間です。実はオオワシも絶滅の危急度が高まっており、個体数はわずか4000頭前後と言われています。
近縁のオジロワシとは生息域が一部重なり一緒に木の上にいることがあります。オオワシの方が一回り大きく、クチバシの黄色がより濃い色をしています。いずれも国の天然記念物に指定されており、国内に生息する大型猛禽類として貴重な存在です。
参考文献
サントリーの愛鳥活動 | 日本の鳥百科 | オオワシ 2024年10月8日閲覧
環境省 | 自然環境・生物多様性 | オオワシ 2024年10月8日閲覧
西遊旅行 | ワイルドライフ | 流氷の上のオオワシ Steller’s Sea Eagle (羅臼、知床半島) | (2018年3月14日) 2024年10月8日閲覧
“Steller’s Sea-Eagle” oiseaux-birds.com 2024年10月8日閲覧
美しき日本 全国観光資源台帳 | 知床のオジロワシ・オオワシ 2024年10月8日閲覧