スミレナガハナダイ Squarespot anthias


湿布?日焼け跡?性転換で鮮やかな模様に

体長約15cm。インド洋から西太平洋にかけて広く分布しており、水深10 – 180mのサンゴ礁域に生息します。

オスは濃いピンクとオレンジ色で、脇腹には大きな四角形の薄紫の紋があるのが特徴です。その姿は湿布を貼っているように見えるため、日本ではサロンパスと呼ばれることもあります。生息地であるオーストラリアでは「Mirror anthias」とも呼ばれ、鏡を持っているように見えるようです。ちなみにメスは淡いピンクががかったオレンジ色を基調とした体色で、オスのような四角い模様はなく落ち着いた色合いです。

多くのサンゴ礁の魚と同様に、それは雌雄同体であり、メスとして生活を始め、環境的および社会的要因に応じてオスに移行する「雌性先熟(しせいせんじゅく)」です。逆にオスからメスに変化する「雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)」の代表的な魚はクマノミです。

サロンパスと呼ばれる魚スミレナガハナダイ

参考文献

名古屋港水族館 | スタッフコラム | へ〜ん し〜ん | (2022年6月23日) 2024年8月3日閲覧

Crew, Bec. (2020, November 23). The squarespot anthias is the ocean’s pocket mirror. Australian Geographic. 2024年8月3日閲覧


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