ウサギを騙したのはサメだった?

世界中の温帯・熱帯の海に生息していますが、東太平洋では見つかっていません。大型のサメで、最大で全長3.2m、体重150kgを超えます。

口から見えるギザギザな歯が怖い印象ですが、見かけによらず大人しい性格です。するどく細長い歯は、獲物を捕らえやすいようにできていて、かみ切るには向いていないため、丸飲みにできる大きさの魚やイカ、エビ・カニの仲間しか食べられないようです。人懐っこいところもあり、水族館で飼育されることも多いサメです。

シロワニには他のサメにない習性があります。海面に浮上して空気を吸い込むのです。これは胃の中に空気を溜め込むことで浮力を調節し、水中で動かずに獲物を探すのに役立っていると考えられます。

ところでサメなのになぜワニと呼ぶのでしょうか。諸説ありますが、山陰地方の古語でサメのことをワニと呼んでいた節が有力です。ですので古事記の神話「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」に登場するワニもサメのことだと考えられています。

シロワニはサメの仲間です

参考文献

ナショナルジオグラフィック | 動物大図鑑 | シロワニ | (2014年12月1日) 2024年8月4日閲覧

豊海おさかなミュージアム | 解説ノート | サメにまつわるエトセトラ | (2023年8月21日) 2024年8月4日閲覧

ウォーカープラス | 世界でも繁殖例はわずか5園のみ。サメ・シロワニは生まれる前からハードモード!?【会えなくなるかもしれない生き物図鑑】(2023年2月6日) 2024年8月4日閲覧

農林水産省 | うちの郷土料理 | ワニの刺身 広島県 2024年8月4日閲覧

歌舞伎座 | 江戸食文化紀行 | no.252 鮫と鱶 | 松下 幸子 (2012) 2024年8月4日閲覧

川田 順造(2017)『アメリカ先住民の口頭伝承から「因幡の白兎」を再考する ーレヴィ=ストロースによる分析ー』日本口承文芸学会 2024年8月4日閲覧


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