口の中で子育てするオス

体長8.5cm。西太平洋からインド洋にかけての温帯域に分布するテンジクダイの一種です。体がまんじゅうのように丸いことが名前の由来ですが、極端に短い胴長だけでなく赤い水玉のパンツを履き黒い帯を締めたような不思議な模様や、オレンジ色の大きな目など、ユーモラスな外見上の特徴と温和な性格により、アクアリウムでも人気です。海水魚としては珍しく、あまり動かずにサンゴの隙間などに群れでじっとしていることが多く、食性は小型の甲殻類やプランクトンなどです。オスはメスが生んだ卵を口の中で孵化させる口内保育(マウスブリーディング)を行います。その間オスはいっさいエサを食べないそうです。

さてテンジクダイはイシモチとも呼ばるのですが、その由来は体の割に大きい耳石にあります。耳石は水中を伝わる振動を感知する役目があります。テンジクダイは大きな耳石で餌の動きを感じ取り、効率的に餌を捕食していると考えられます。

上下対象な形、マンジュウイシモチ
いちごパンツ?マンジュウイシモチ

参考文献

ニフレル | マンジュウイシモチ 2014年10月27日閲覧

dancyu | 最上級練り物になる小さな怪魚|怪魚の食卓⑫ | (2020年7月17日) 2024年10月27日閲覧

マイナビニュース | 動物のスゴい耳図鑑 | 【なぜ石が…】魚の耳に石!? しかも超デカイ!? イシモチってどんな魚? | (2022年8月23日) 2014年10月27日閲覧


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