品種改良が進む人気の金魚

オランダ獅子頭は中国で作出された金魚で、琉金が突然変異して肉瘤が発達した個体を選別・固定化した品種です。日本には江戸時代に輸入されましたが、異国物という意味合いで、当時限られた交易国の一つであるオランダの名をつけられました。獅子頭とは頭部の発達した肉瘤が獅子に似ていることから名付けられました。

金魚として大きい部類でうまく飼育すると20 – 25cm位になります。産地によって体型が異なり、国産の長手のものと中国産の丸手のものに分かれます。国産の長手は200年前に中国から輸入された品種を四国や西日本で系統維持して改良進化させた金魚であり、今では高級金魚として品評会が行われるほどです。中国産の丸手は流通量が多く、購入しやすい価格で販売されています。ちなみに桁違いに大きいジャンボ獅子頭は長手の大きな個体を交配させて固定化していった品種です。

中国、日本だけでなく、台湾、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアといった国々でも親しまれているオランダ獅子頭は、各国で改良が進み実に様々な個体が産み出されています。

黒い体色のオランダ獅子頭

参考文献

東京アクアガーデン | オランダ獅子頭とは!飼育に必要な物、品種、大きく育てるポイント | (2023年5月16日) 2024年10月13日閲覧

きんぎょりうむ | 【金魚】オランダ獅子頭の大きさはどれぐらいまで成長する? | (2020年8月19日) 2024年10月13日閲覧

金魚一道 | 日本の美”日本オランダ獅子頭” 2024年10月13日閲覧

KSB | ニュース | 5万1000円で落札の金魚も 東かがわ市で「日本オランダ獅子頭」の全国品評大会 | (2023年11月20日) 2024年10月13日閲覧

神畑養魚株式会社 | 金魚 | オランダ 2024年10月13日閲覧


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