Himantura leoparda (Manjaji-Matsumoto & Last, 2008)
ヒョウ柄のエイたち
体盤幅は1.8mになる大型のアカエイの仲間です。東インド洋、西太平洋の亜熱帯・熱帯域に分布しており、日本では沖縄近海で見ることができます。サンゴ礁域の砂底に生息しており、一日の大半をじっとして過ごしていますが、時折尾をまっすぐ立てる謎の姿勢でいることがあります。
特徴的なヒョウ柄は砂地でのカモフラージュの役目を果たします。生まれたばかりの幼体は水玉模様ですが、成体になるにつれて段々とヒョウ柄へと模様が変わっていきます。ヒョウ柄でよく似た種は他にもいて、アミメオトメエイHimantura uarnakや ゴウシュウオトメエイ Himantura australis、ハチノスオトメエイ Himantura undulataがそうです。専門家でないと見分けつかないほどよく似ていて、混同されがちです。和名がなかったことも混同される一因でしたが、2018年に新称としてゴウシュウオトメエイとハチノスオトメエイという和名が提唱され、これらの4種は名義上も別種となりました。

参考文献
美ら海水族館 | 美ら海生き物図鑑 | ヒョウモンオトメエイ 2025年5月10日閲覧
星空が輝く海の世界 | 海の生き物写真集 | ヒョウモンオトメエイ 2025年5月10日閲覧
石原 元, 奥村 友樹, 沼口 麻子, 三澤 遼, 柏木 努「日本初記録のアミメオトメエイと Himantura uarnak species complex について」板鰓類研究会報 第54号, 日本板鰓類研究会, 2018年10月 2025年5月10日閲覧