回遊性のあるコイの仲間
東南アジアのメコン川及びその支流の河川域に生息するコイ科の淡水魚です。タイガーバルブは淡水魚ですが、回遊性があり、乾季に上流に移動して産卵を行います。産卵雌は市場で最も高い価格で取引されるために漁師はその時期を狙って捕獲を行います。
繁盛する前の大量捕獲は個体数の激減に大きな影響を与えています。また近年のダム開発により、産卵場である上流に行き着くこともできないことも懸念されており、生息数の激減によりIUCN絶滅危惧種レッドリストにおいて「深刻な危機 (CR)」と分類されています。タイガーバルブはワシントン条約により、国際取引は規制されていますが、近縁種であるカンボジアタイガーバルブThicklip barb (Probarbus labeamaior)は流通しています。
参考文献
Ahmad, A.B. 2019. Probarbus jullieni. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T18182A1728224. 2024年12月7日閲覧
ナショナルジオグラフィック | ニュース | メコン川の巨大魚の絶滅危機が増大、本流に新たな発電ダム計画 | (2021年12月27日) 2024年12月7日閲覧
“Living treasure: Jullien’s golden carp” (2013, May 20). FISHBIO 2024年12月7日閲覧