初夏の森に響く美しい歌声
体長は22cmほどでツグミよりやや小さく、体色は黒く腹は白く暗い斑点があり、クチバシは黄色です。越冬地は中国南部、日本では夏鳥として本州中部以北で繁殖します。クロツグミは林の中で過ごし、地上で落ち葉の下にいる昆虫やミミズを食します。
「キョキョキョ」と鳴く地声のほかに、さまざまな鳥の声を自分の歌に取り入れたり、さえずりは複雑で、日本を代表する歌鳥です。声量が豊かなオスほどメスに選ばれやすいことから、競い合うように美しいさえずりが初夏の森の中で響き合います。ヨーロッパでは同じくツグミ科のクロウタドリ(Blackbird)が歌鳥として有名です。
参考文献
サントリーの愛鳥活動 | 日本の鳥百科 | クロツグミ 2024年9月1日閲覧
C.E.C. | 徒然野鳥記 | 第106回クロツグミ | (2010年9月1日) 2024年9月1日閲覧
東京都レッドデータブック | クロツグミ 2024年9月1日閲覧