触れてはいけない長い触手

米国の大西洋岸河口域に生息し、傘の直径は最大で45cmになります。

40本の長い触手を漂わせ一定のリズムを刻みながら拍動する姿は優雅に見えますが、「シーネットル」は「海のイラクサ」を意味し、その名の通り強い刺胞毒を持ちます。触手には何千もの刺胞細胞で覆われており、刺胞毒で獲物を麻痺させ捕らえます。有毒なのでアトランティックシーネットルを捕食する動物はオサガメやマンボウ、他種のクラゲに限られます。

名前が似た「アトランティックベイネットル」と混同されていましたが、2017年に別種であることが判明しました。違いはアトランティックベイネットルが24本の触手を持っているのに対してアトランティックシーネットルは40本の触手を持ちます。

参考文献

新江ノ島水族館 | えのすいトリーター日記 | 休館日を経て | (2023年1月27日) 2024年9月21日閲覧

サンシャイン水族館 | ニュースレター | いきものディスカバリー通信vol.2「 クラゲ特集-海⽉空感1周年記念- 」 | (2021年7月5日) 2024年9月21日閲覧

サンシャイン水族館 | いきほめ〜しょん | 癒しの見た目にご注意! 世界の危険なクラゲ5選 | (2022年10月21日) 2024年9月21日閲覧

Bayha KM, Collins AG, Gaffney PM. Multigene phylogeny of the scyphozoan jellyfish family Pelagiidae reveals that the common U.S. Atlantic sea nettle comprises two distinct species (Chrysaora quinquecirrha and C. chesapeakei). PeerJ. 2017 Oct 13;5:e3863. doi: 10.7717/peerj.3863. PMID: 29043109; PMCID: PMC5642265. 2024年9月21日閲覧


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