Diodon liturosus (Shaw, 1804)
ハリセンボンには毒はあるのか?
全長50cm。ハリセンボン科の中でも大型の種です。インド太平洋の温帯、熱帯域に分布しており、日本では青森県津軽海峡、富山湾、和歌山県以南の太平洋岸、琉球列島、小笠原諸島に生息しています。
ヒトヅラの名は愛らしい顔つきが由来…ではなく、背中の黒色斑が顔のように見えるからです。黒色斑は周りに白い縁取りがあり、ハリセンボン(Diodon holocanthus)と見分ける特徴の一つです。また、鰓孔前方にも黒色斑があることでも区別できます。
ハリセンボン科は約20種知られており、そのうち7種が日本に生息します。過去に沖縄周辺に生息するハリセンボンが毒を持つか調査が行われましたが、調査対象となったヒトヅラハリセンボン、イシガキフグ、ネズミフグ、ハリセンボンの全てで毒は検出されませんでした。沖縄ではそれらの魚はアバサー汁として親しまれていますので当然の結果とも言えます。しかしハリセンボン全種の調査は行われたことはありませんので、ハリセンボン科の魚全てに当てはまることではありません。また海外の情報では棘に毒を持つという記述もありますので、引き続き調査が必要です。
参考文献
美ら海水族館 | 美ら海生き物図鑑 | ヒトヅラハリセンボン 2025年2月24日閲覧
粟国アーカイブス | 生物 | ヒトヅラハリセンボン 2025年2月24日閲覧
「沖縄近海産ハリセンボン類の毒性調査 – 卵巣・精巣の毒性試験結果について – 」沖縄県衛生環境研究所報 第30号 (1996年) 2025年2月24日閲覧
“Porcupinefish” Florida Museum. 2025年2月24日閲覧