果実が大好きなマダガスカルのサル
マダガスカル島の固有種です。体長約40 – 60cm、尾長58 – 66cm、体重約3.5 – 4.5kgで、尾が長く木間を移動する時のバランス感覚を支えています。
ほとんどの時間を高木層で暮らし、高さ10 – 20mに木の枝で巣をつくり、出産や子育てを行います。果物が好物で花の蜜も吸いますが、突き出た鼻で花蜜吸うとき、花粉が鼻や体毛に付着し、花粉を媒介する役目を担います。特にマダガスカル原産のタビビトノキとは共生関係にあり、甘い花蜜をもらう代わりに体毛に花粉をつけて受粉を媒介しており、花粉媒介者としては世界最大の存在とも言えます。
彼らの天敵はジャコウネコ科の哺乳類フォッサです。しかし、フォッサよりも脅威となっているのは人間による狩猟や開発による森林減少です。狩猟はブシュミート(野生動物の食肉)として、ペットとして狩られます。昼行性で比較的体が大きいことも標的となる一因です。
参考文献
到津の森公園 | 到津の動物たち | クロシロエリマキキツネザル 2024年9月2日閲覧
ときわ動物園 | 飼育員ブログ | 1月14日 より良いごはんをもとめて ~エリマキキツネザルの栄養研究(1)~ | (2022年1月14日) 2024年9月2日閲覧
Black-and-white ruffed lemur. Smithsonian’s National Zoo & Conservation Biology Institute. 2024年9月2日閲覧