ジンバブエの国章に描かれる鳥
体長55 – 70cm、翼開長約180cm、体重2 – 3kg。サハラ砂漠以南のアフリカに生息します。日中のほとんどを空中で過ごし、長距離の低空飛行が得意で1日に300km以上飛ぶとも言われています。鋭い爪でネズミなどの小さな哺乳類や小鳥、ヘビやトカゲ等の小型の爬虫類や、 昆虫等を捕食します。
寸胴で顔が赤いことから達磨の和名がつけられました。英名のBateleurはフランス語で「綱渡り師」の意味で、左右のバランスをとりながら高速で滑空する様子から名付けられました。動物園で翼を広げる姿を見るのは稀ですが、翼の内側は白くなっており、尾羽はとても短いのが特徴です。
生息地の一つであるジンバブエ共和国の国章は、グレートジンバブエ遺跡で発見された彫刻「ジンバブエ鳥」が描かれています。この鳥は王権の象徴であり、統治者の祖先を表しているそうです。さて、この鳥は諸説ありますがダルマワシでではないかと言われています。大空を舞う姿は、彼の地の統治者にふさわしい存在です。
参考文献
ナショナルジオグラフィック | ギャラリー:あなたの知らない驚きのワシとタカ 写真19点 | (2018年1月10日) 2024年7月28日閲覧
東京ズーネット | どうぶつ図鑑 | ダルマワシ 2024年7月28日閲覧
よこはま動物園ズーラシア | 動物紹介 | ダルマワシ 2024年7月28日閲覧
Great Zimbabwe (11th–15th Century). Metropolitan Museum of Art. (2001, October) 2024年8月18日閲覧
世界の国を知る 世界の国から学ぶ『ジンバブエ共和国ーわたしたちの地球と未来ー』愛知県国際交流協会(2012年3月)2024年8月18日閲覧