岩山に生息する大きな角のヒツジ

体長130 – 165cm、尾長15 – 25cm、肩高オス90 – 112cm、メス75 – 90cm、体重100 – 145kg。アフリカ北部の標高950メートル以下の岩の多い山岳地帯に生息します。

餌は草 灌木の葉 木の実 果実などで、早朝と夕方に食事を摂り、昼間は岩場や洞窟などで休みます。細長い瞳で視野が広いので、より周りを見渡せるようになっています。ヤギのように、あごから胸にかけてヒゲ状のたてがみを持ちます。とても機敏で、立ったまま2メートル以上跳躍することができます。危険を感じるとすぐに逃げることが多く、急峻な岩山や峡谷を上って走ります。遊牧的で、山脈を経由して絶えず移動しています。

エジプトでは1970年代に絶滅したと信じられていましたが、2007年にリビア国境付近で生存しているのが確認されました。しかしながら干ばつやスポーツ・ハンティングによる乱獲などにより野生種の生息数は激減しています。一方でアメリカ合衆国にはスポーツ・ハンティング用に移入され、繁殖力や環境適応力の強さからカリフォルニア州、テキサス州、ニューメキシコ州で定着しています。

横向きのバーバリーシープ
バーバリーシープの頭蓋骨

参考文献

Aoudad (Barbary Sheep). The Farm at Walnut Creek 2024年7月15日閲覧

Parietti, Lindsey. ( 2011, November 4). Endangered Species: Egypt’s Barbary sheep. Egypt Independent 2024年7月15日閲覧

Learn, Joshua Rapp. (2022, May 26) Aoudad Introduced to U.S. Comprise 2 Distinct Subspecies. THE WILDLIFE SOCIETY. 2024年7月15日閲覧


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