Cyanopica cyanus (Pallas, 1776)

東西に分かれる分布域の謎

全長約37cm。帽子のような頭部は黒、翼や長い尾は浅葱色(水色)、尾羽の先端に白のワンポイントがあります。オナガ属(Cyanopica)はユーラシア大陸の東西2つの地域に離れて分布します。一方は日本を含む東アジア、朝鮮半島、中国東部、ロシア東部、もう一方はイベリア半島です。

ミトコンドリアDNAによる研究ではそれらは種レベルで区別され、イベリア半島の種の方が基底的であり種名を「イベリアオナガ(Cyanopica cooki)」とし、アジア種を「オナガ(Cyanopica cyanus)」と呼びます。体色はよく似ていますがイベリア半島種には尾羽の先端に白い模様はありません。

なぜ遠く離れた地域にオナガが存在するのか?諸説あり、15世紀の南蛮交易船が日本からイベリア半島へ持ち帰ったという説までありました。しかし近年の化石の研究により、オナガはユーラシア大陸全域に生息していたが、両端の地域を残して絶滅してしまったという考えが強くなっています。

日本では関東から信州東部にかけて分布しています。1960年代まで西日本にも分布していたようですが、カッコウがオナガの巣に托卵するようになり、急激に数を減らしたと考えられます。しかし東日本におけるオナガは増加していると考えられます。都市型に適応したオナガが緑地のある公園等で繁殖しているようです。

尾羽が長いのでオナガ

参考文献

Fok KW, Wade CM, Parkin DT. Inferring the phylogeny of disjunct populations of the azure-winged magpie Cyanopica cyanus from mitochondrial control region sequences. Proc Biol Sci. 2002 Aug 22;269(1501):1671-9. doi: 10.1098/rspb.2002.2057. Erratum in: Proc R Soc Lond B Biol Sci. 2003 Mar 7;270(1514):555. PMID: 12204127; PMCID: PMC1691084. 2024年10月5日閲覧

三鷹市 | みたかいきもの図鑑 | オナガ(尾長)カラス科 | (2009年2月16日) 2024年10月5日閲覧

藤波 不二雄「緑の多い住宅街に進出するオナガ」『郷土はとがや』 第64号 (2009年11月18日) 2024年10月5日閲覧

いきもののわ | 大江戸八百野鳥 ~変化した?していない?江戸・東京の鳥たち~【第1回】関東尾長 | 細川 博昭 (2024年8月20日) 2024年10月5日閲覧

at home こだわりアカデミー | カッコウとオナガの闘い-托卵に見る進化 | 中村 浩志 (1993年11月) 2024年10月5日閲覧


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