Mobula alfredi (Krefft, 1868)
魚で珍しい黒変種の存在
エイの仲間では最大級であり、胎盤幅4mになります。沖縄以南、インド太平洋の温・熱帯海域に生息しており、かつてはオニイトマキエイと同種とされていましたが、2009年に別種と分類されました。
マンタの名前の由来はラテン語で「マント」の意味からきています。実はマンタは「黒いマント」のような個体が存在します。哺乳類などにはメラニン色素過多による黒くなる個体が出現することがあり、その個体は「メラニズム」と言います。実は魚類でメラニズムが確認されているのはこの2種のマンタだけで「ブラックマンタ」と呼ばれています。メラニズムの出現率は地域差があり、ナンヨウマンタはインドネシア東部のラジャアンパットで40.7%もの確率でブラックマンタになるそうです。
大きな体ですが、餌としているのは小さなプランクトンです。夜になると食事のために水深の浅い場所に集まってきます。また、繁殖期になると、交尾の準備ができたメスに追いすがるように数十匹の雄が連なって泳いでいます。雌は最終的に一匹の雄を選ぶと、雄は雌の胸鰭の翼端を普段は使わない小さな歯で噛み、体を密着させます。他のエイの仲間と同様に雄には尾ビレの付け根にクラスパーと呼ばれる交接器が一対あり、そこからメスの体内に精子を送り込みます。

参考文献
NAUI×ずかんくん | 第4回 ずかんくんコラム「マンタ」| (2023年7月) 2025年3月30日閲覧
ヘレン・スケールズ「魚の自然誌」築地書館 pp.84
oceana | マンタ徹底解説!特徴、生態、見られるダイビングポイント、ウオッチングのコツまで | (2024年2月16日) 2025年3月30日閲覧
MAX DIVE Bali | お魚のおもしろ生態 | ブラックマンタ マンタが黒くなる理由とその謎を解く| (2023年10月17日) 2025年3月30日閲覧