Phractocephalus hemioliopterus (Bloch & Schneider, 1801)
大食漢ゆえの悲劇
アマゾン川、オリノコ川水系原産の大型のナマズで体長は100cmを超え、最大で180cmという記録もあります。その名の通り赤い尾鰭が特徴で、背部は暗色で腹部に白色です。雑食性で魚、無脊椎動物、落ちた果物等を食べます。捕食は他のナマズと違って目の前に獲物が通り過ぎるのを待ち構えるのではなく積極的に何でも口にします。
観賞魚として人気で、5 – 10cm の可愛らしい幼魚で販売されています。しかし、わずか1 、2年で50cmを越え、飼育下でも80cmにもなりますので、飼う際には覚悟が必要です。米国、ヨーロッパ、アジアでは飼えなくなって河川にリリースされてしまうことがあります。寒い気候だと生き残れませんが、個体が定着してしまうと当地の生態系に影響を及ぼしかねません。日本の河川でも目撃や捕獲例は数多くあります。

参考文献
東京アクアガーデン | コラム | レッドテールキャットフィッシュとは!特徴・水槽など飼育に必要なポイント | (2023年10月26日) 2025年5月11日閲覧
“Phractocephalus hemioliopterus Red-tail Catfish” Seriously Fish. 2025年5月11日閲覧
多摩川散歩 | 動植物と生態系 | タマゾン川と呼ばれる川 2025年5月11日閲覧