Tilodon sexfasciatus (J. Richardson, 1842)
チョウチョウウオとカゴカキダイの違い
最大体長40cm。オーストラリア南部~西部の沿岸域に分布しているカゴカキダイの仲間であり、オーストラリア固有種です。
銀白色の丸い体に暗色の横帯が5、6本入ります。幼体は背鰭と臀鰭に大きな黒い斑点(眼状斑)が入り、見た目はチョウチョウウオによく似ています。そんな見た目からカゴカキダイ科はかつてチョウチョウウオ科に属していましたが、チョウチョウウオの幼体は硬い骨格に覆われ頭が大きくなるトリクティス期を経ますが、カゴカキダイの仲間はその過程がないことが大きな違いです。また、生息域が日本やオーストラリアなど、熱帯域に生息しないことも特徴です。
幼体は浅い河口や湾に生息し、潮だまりで見られることがあります。成体になると沿岸のサンゴ礁の棚や岩礁等の洞窟の近くに生息し、ペアで見られることが多い種です。

参考文献
Bray, D.J. 2018, Tilodon sexfasciatus in Fishes of Australia. 2025年5月11日閲覧
サカナト | 記事 | 見た目は綺麗で熱帯魚<カゴカキダイ> かつてはチョウチョウウオ科に? | (2024年5月10日) 2025年5月11日閲覧
東京ズーネット | ニュース | オーストラリアで採集された「未成魚」たち | (2018年3月16日) 2025年5月11日閲覧
“Tilodon sexfasciatus (Richardson, 1842), Moonlighter” Museums Victoria. 2025年5月11日閲覧