Mirolabrichthys pascalus (Jordan and Tanaka, 1927)
赤い背ビレを見せつけるオス
最大体長20cm。西太平洋の熱帯海域に分布します。大陸沿岸よりも海洋の島でよく見られます。サンゴ礁外縁の斜面や洞窟等に大きな群れで生息しています。
鮮やかな紫色であることからアメシストの英名がつけられ、他にPurple queenとも呼ばれています。生息地である沖縄地方では「ジュリグワーイユ」(遊女)と呼ばれています。ちなみに学名の記載者の1人は日本魚類分類学の父である田中茂穂です。
オスはメスとは異なり、鼻がより尖っていて、背ビレが赤くなり、腹ビレ、尾ビレの軟条部が糸状に伸びます。繁殖期になるとオスは他のオスやメスへのアピールのために背ビレを広げますが、特にオス同士がすれ違うときに広げる傾向が強いようです。大きくて赤い背ビレの立派さを競っているかのようです。

参考文献
“Mirolabrichthys pascalus (Jordan & Tanaka, 1927) Amethyst anthias” Fishbase. 2025年4月13日閲覧
“Mirolabrichthys pascalus (Jordan & Tanaka, 1927)” Kwajalein Underwater. 2025年4月13日閲覧
美ら海水族館 | 美ら海生き物図鑑 | ハナゴイ 2025年4月13日閲覧
大方洋二の魚って不思議! | ハナゴイの分布 | (2021年4月20日) 2025年4月13日閲覧