Geronticus calvus (Boddaert, 1783)
昆虫好きな南アフリカのトキ
南アフリカ東南部に分布し標高1200 – 1800mほどの高原に生息しています。体長約70cm。頸より下は緑紫いろの光沢のある黒色の羽で覆われています。和名の通り頭部にはピンク色の肌が露出しており、長くて湾曲した赤いくちばしを持っています。
他のトキと違い、樹上だけでなく崖にも巣を作り繁殖し、湿地よりも乾燥した土地を好みます。主に昆虫食で、牧草地などで焼き畑直後の土地を見つけては「焼きあがった」昆虫を食べます。彼らは適切な採餌場所を見つけるために最大100羽のグループで群れをつくり移動します。
しかし1990年以降、ミナミハゲトキの生息に適した生息地は、14.3%減少したと推定されており、気候変動の影響により2050年までにさらに34.4%減少すると予測されています。様々な形態の人間による開発活動による営巣地の減少が主な理由で、南アフリカ政府は自然保護区を設け、人工の営巣場所を建設するなど保護活動を行なっています。

参考文献
Southern Bald Ibis, SANBI. National Zoological Gardens. 2024年7月15日閲覧
Southern Bald Ibis. e-Bird. 2024年7月15日閲覧
東京ズーネット | 南アからハゲトキ4羽が来園しました | (2003年11月8日) 2024年7月15日閲覧
“Southern Bald Ibis” BirdLife South Africa. 2025年6月1日閲覧