角研ぎは単に痒いから?
頭胴長(体長)335 – 420cm、尾長50 – 70cm、肩高171 – 185cm、体重オス2,000 – 3,600kg、メス1,400 – 1,700kg。サイ科の最大種です。アフリカ南部の乾燥した草原(南アフリカ共和国、スーダン、ウガンダ、コンゴ、中央アフリカなど)に生息しています。
前から見ると口から横に広がっているのがわかります。これは一度に多くの草を食べるのに適合した形です。口が広がっていることから、当初オランダ語の広いという意味の“wijde” rhinoceroと呼ばれていましたが、英語への誤訳が原因で“white” rhinocerosになりました。
クロサイに比べておとなしい性質で、人間に対峙すると、すぐに逃げてしまうことが多いようです。しかし大きな体に似合わず、走るのが早く、最高時速50kmにも達します。
シロサイの角は2本あり、前方の角はどのサイの角よりも長く、約60cmにもなります。ケラチン質と呼ばれる、毛や爪などと同じ成分のものが集まったもので、一生伸び続けます。動物園のサイを見ていると角を木、岩や壁などに擦り付けて削っている姿が見られます。雨の日に多く見られる行為ですが、一説によれば角が濡れることで痒みを引き起こしていると考えられます。
参考文献
群馬サファリパーク | 動物紹介 | ミナミシロサイ 2024年8月4日閲覧
Tuttle, Jade. (2022, April 27) Abby the Rhino’s New Look. North Carolina Zoo. 2024年8月4日閲覧
静岡県立日本平動物園 | 動物紹介 | シロサイ 2024年8月4日閲覧