Ditrema temminckii pacificum (Katafuchi and Nakabo, 2007)
川のタナゴ、海のタナゴ
体長20cm。北西太平洋の温帯域に分布する海水魚で、日本では本州から九州にかけての太平洋側の沿岸部に生息します。
従来ウミタナゴと呼ばれていましたが、2007年に青みがかった体色の本種はウミタナゴの亜種として記名されました。また赤みがかっている型を別種としてアカタナゴ Ditrema jordani の名が付けられました。それに伴いウミタナゴDitrema temmincki temminckiの学名も変更になっています。
さて、本来タナゴと言うと日本の河川や池、水路に生息するコイ科の淡水魚ことを指しますが、本種はそれとは全くの別種です。姿かたちが似ていることからタナゴの名が付けられましたが、ややこしいことに淡水魚のタナゴにもマタナゴが存在します。霞ヶ浦などに生息する体高の低いタナゴを「真たなご」と呼んでおり、古くから佃煮の材料とされています。また養殖された個体は観賞魚として流通もしておりますが、自然種は環境の変化で減少しています。一方で海水魚のマタナゴは主に東北・北海道で食べられており、比較的漁獲量が多い魚です。

参考文献
南国 Diving World | 魚図鑑 | マタナゴ 2025年3月9日閲覧
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 | タナゴ 2025年3月9日閲覧
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 | ウミタナゴ 2025年3月9日閲覧