昼夜で体の模様が異なる魚

体長約20cmのフエフキダイ科の熱帯魚です。インド洋から中央太平洋にかけての暖海域に分布し、日本では新潟県以南の日本海および千葉県以南の太平洋側、東シナ海に生息し、特に琉球列島や小笠原諸島に多く見られます。

夜行性であり、日中は大小の群れで生活し、夜になると餌を採るために個別で行動します。また、昼と夜で体の模様に変化があり、昼間は体側は黄色で白い縦線が入り、腹は白地で茶色の縦縞があります。夜間は茶褐色となり目立たなくなります。その他には大きな眼と、和名の由来になった上顎側面にのこぎり状の突起が外見的な特徴です。

フエフキダイ科の魚の背びれには10の固い棘条(きょくじょう)と10の弾力性のある軟条(なんじょう)があります。魚は種類によってこの棘条、軟条のヒレの数は決まっており、その本数を数えることによってサカナの種類を見極めることも出来ます。硬骨魚類の鰭条の数をあらわすのにはアルファベットとローマ数字とアラビア数字を用い、ノコギリダイは「DⅩ,10 ; AⅢ,8 – 10 ; p1 15」となり、背鰭Dorsal-fin rays(D)が10棘、10軟条、臀鰭Anal-fin rays(A)が3棘、8 – 10軟条、胸鰭Pectoral-fin rays(P1)が15軟条となります。

ノコギリダイはオレンジ色のストライプ柄

参考文献

WEB魚図鑑 | フエフキダイ科 2024年10月19日閲覧

かぎけんWEB | ノコギリダイ(鋸鯛) | 柳下 瑞穂 (2023) 2024年10月19日閲覧

Private Aquarium | ノコギリダイ 2024年10月19日閲覧

国立科学博物館魚類研究室 | 魚類学入門 | 魚の見分け方 | 魚の体 | 松浦 啓一 2024年10月19日閲覧

exciteニュース | 意外と知らない【サカナの鰭(ヒレ)】の話 代表的な種類や役割を紹介 | (2022年2月11日) 2024年10月19日閲覧

Gnathodentex aureolineatus” The Fish Database of Taiwan 2024年10月19日閲覧


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