たてがみが特徴のアシカの仲間

ペルー南部からブラジル南部にかけての南アメリカ大陸沿岸に分布しています。体長180 – 230cm、体重200 – 360kg。

首が太く、オスはメスよりも大きく、首と肩には長い剛毛から成るたてがみが生えるのが特徴です。英名につけられたfur(毛皮)は質の良い毛皮がとれることに由来しています。

学名(Arctocephalus australis)を見るとオーストリア生息?と思ってしまいますが、オーストラリアには生息しません。ラテン語でaustralisは「南の」が元々の意味です。ちなみにオーストラリアやアフリカに生息するオーストラリアオットセイの学名は(Arctocephalus pusillus)となっています。ラテン語でpusillusは「小さい」の意味です。

オットセイは北半球に生息するキタオットセイ属(1種)と南半球に生息するミナミオットセイ属(8種)に分けられますが、系統的にはキタオットセイはミナミオットセイよりもアシカに近いことが分かっています。アシカ科の系統は北半球生息種から南半球生息種に枝分かれしていったようです。

首は太いミナミアメリカオットセイ

参考文献

Web水族館 全国水族館ガイド | 水族館動物写真図鑑 | アシカ科(オットセイ・トド)の仲間 2024年6月15日閲覧

「鰭脚類の起源と進化」米澤 隆弘・甲能 直樹・長谷川 政美著. 統計数理(2008)第 56 巻 第 1 号 81–99 2024年6月15日閲覧


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