ウールの歴史は紀元前2千年から
品種数が300ある家畜であり、体長や体重は品種により大きく異なり、雄は45 – 160kg、雌は体重45 – 100kgです。
ヒツジは約1万年前から家畜化されてきました。中央アジアで牧羊が始まったのが紀元前6,000年頃、メソポタミア南部のカルディア人が羊毛(ウール)で初めて毛織物を作ったのが紀元前2,000年の頃です。今日に到るまで毛の採取や食用として飼われ、品種改良されています。さてヒツジの原種がどんな動物だったのか?近年の研究によるとモンゴルからインド、西アジア、地中海にかけて分布していた4種の異った”野生ヒツジ”に遡ることができるとわかりました。原種がどんな姿だったのか、原種に近い野生種近縁種ムフロンのように毛は直毛で立派な角を持っていたのかもしれません。
さて同じ家畜として近い存在にヤギがいます。ヤギの原種に近いとされるのがパサンです。ムフロンとパサンは遺伝子的には離れており、家畜化の過程を経て、ヒツジとヤギは似た存在になったと考えられます。
参考文献
YAHOO!きっず | 図鑑|ヒツジ 2024年7月15日閲覧
Springer Nature Japan | 注目のハイライト | 【遺伝学】家畜化過程における類似した遺伝子標的、異なる解決策がヒツジとヤギの違いを生み出した | (2018年3月7日) 2024年7月15日閲覧
NIKKE1896 | ウールの歴史|「NIKKEの生地作りの歴史」とメリノウール | (2024年2月19日) 2024年8月14日閲覧